倉庫の王様
昔はハッキリ言えなかったから今こそはっ!!



「あたしはイブ君の召し使いじゃないんだからね!!」

「はぁ…?」

「言いなりにはならないもん!!」

「ちょっと待てよ…。俺別にお前に命令とかしてなくね?」



やっぱり天然であたしをイジメてたんだ…。



信じらんない大バカ者!!



プンプン怒って戻った教室ではヒカリがニタニタと…。



「どんな関係だったの~?」

「奴隷と王様!!」

「なにソレ~!!」



イブ君には絶対屈しないんだから。



昔のあたしとは違うんだいっ!!



その日は始業式だけで、先生とふたりの時間はなかった。



イブ君も話しかけて来なかったし。



明日からまたイジメられないように頑張ろうと心に決めた時。



軽快な音楽と共に先生からの着信。



「もしも~し」

「転校生と仲いいらしいじゃん」



絶対羽賀先生がチクッたな…。



仲良くないし。



「変な誤解しないでよね!!あたしは1年間イジメられてたの!!」

「好きだったからじゃねぇの?」



へっ…!?



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