倉庫の王様
パパッと飲んでお弁当をカバンに入れたら父を起こす。



目が覚めた父を見届けたら出発です。



だけど今日もあの悪魔がいる…。



教室に入る前にビクビク…。



「なにしてんだよ。入れねぇだろ。小さいくせに邪魔」

「い、イブ君っ!!おはよ…」

「チビサチのくせに俺の前にいんじゃねぇよ」



なんでそんなに嫌われてるんだろ…。



あたしがイブ君になにかした記憶はない…。



席に座ってしばらくしたら早くも先生が教室に来た。



『なんか変わったことねぇ?』



教室で入って来るメールは滅多にない。



もしかしてイブ君効果…?



『朝から邪魔だと言われてちょっと凹みました…』

『超抱きしめてぇ』



はぅっ!!



一瞬目が合っちゃったよっ!!



そんなこと教室で言わないでよバカ~…。



「宮さんメールとかすんの!?」

「彼女にだけな」

「8人だっけ?」

「あぁ、おかげで鳴りっぱなしだけど~」

「今は何番目の彼女?」

「いちばんの女」



あたし…。



と、溶けますっ!!




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