倉庫の王様
朝のラブっぽいメールが台なし…。



お前、タメだったら即ボコり。



「うるせぇから出てけよお前ら」

「あっ、すいませんでした。チビ、コレ持って来いよ」



スタスタ歩いて職員室を後にした高橋…。



残されたサチと教科書が入った紙袋…。



「ど、どう…します?」

「知らねぇよ。持ってってやればいいんじゃねぇの」

「だ、だけど…」

「俺やることあんだからさっさと行け」

「…………はい」



サチにもムカつく。



やっぱり強引なのに弱いのは昔からなのか?



河原に言い寄られた時だってそうだった。



断って逃げるくらいの意気込みはねぇのかよ…。



「大変だね~、サッチン」

「そうですね」

「遊和的にジェラった?」

「ガキにジェラんねぇよ」

「ずっと見てたけど下唇噛みすぎ~。ガキはどっちだか~」



マジ?



この癖どうにかしたい…。



河原が終わったと思えば今度は高橋かよ…。



モテんじゃねぇ!!



いっそブサイクになっちまえ。



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