倉庫の王様
そして次の日、サチからの電話で目が覚めた。



気付けばもう10時…。



早いな…。



眠たい目を擦りながら開けたシャッター。



飛びついて来たサチ…。



んなぁ~…。



キャワイイ…。



「佐藤先生と浮気しなかった?」

「俺サチだけ…。イチャイチャしてぇから顔洗って来る…」



気分がなぜか落ちてる…。



こんなモヤモヤもういらねぇ!!



歯磨きして水で顔洗ったら少し気合い入った!!



「サチ!!」

「な、なに!?」

「抱っこさして?」

「…………うんっ!!」



ソファーに座ってサチを膝の上に乗せて。



タバコ吸いながら髪の毛クルクル。



俺、サチのこと超好きかも。



今までこんな気分になったことないし、こんなに振り回されたのも初めて。



超好き。



マジ好き。



「今日泊まるって?」

「いい?着替え持って来た…」

「一日くっついてようじゃないか。ってか離したくねぇ~!!」



俺のサチ~!!



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