倉庫の王様
生徒だけど女だもん。



好きで16歳やってんじゃないもん!!



「どうしたら女として見てくれる?」

「卒業したら」

「それまで待てない」

「じゃ、ムリだろ」

「先生さぁ、自分が大人だからって線引いてんのは卑怯だよ」

「は?当たり前のことだろ」

「どこが?人を好きになるのに大人も子供も関係ない」



あたしがそう言った瞬間、座ってたソファーに押し付けられた。



えっ、なんか怖い…。



「女として見てやるから脱げよ」

「えっ…ちょっと待って…」

「お前が望んでんのはこういうことだろ?制服脱げよ。それを着てる限りお前は生徒だ」



いつもの先生じゃないみたい…。



ふざけてない真剣な顔…。



怒ってるんだってわかるような…力強さ…。



怖い…。



でも…。



「ぬ、脱いだら…好きになってくれる?」

「こんなに震えてんのになに言ってんの?できねぇくせに言うんじゃねぇよ」

「できるよ!!先生のためならなんだってするっ!!」



それくらい好きなんだもん!!



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