倉庫の王様
その日は早めに家に帰した。



明日からの学校、本当にヤバイ気がする…。



教室でニヤニヤしそうで…。



サチの担任をやめたいと思った瞬間…。



来年は絶対サチの担任はやらない。



顔に出そうだし…。



卒業まではなんとかバレずにいないと…。



サチとはメールも電話もしないで、昨日眠れなかったおかげで早めに就寝。



目が覚めた時には気分スッキリ。



学校に行く準備をして早めに出勤した。



「おはようございます」

「おはよ~。お前バスケ部入ったのか」

「はい。久しぶりで朝練キツかった」



廊下で会った身長の高いコイツ。



お前の存在忘れてた…。



「もう慣れたか?」

「学校なんかどこも変わりませんよ。先生みたいな教師はいなかったけど」

「そうか?」



俺、お前の好きなサチといいことしちゃった。



ってか好きなんだろ?



サチのこと。



なんて言えるはずもなく…。



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