倉庫の王様
なんか超ヤダ…。



コイツが敵になると思うとマジで気が重い…。



「じゃあ俺こっちだから…」

「はい」



職員室の前で別れた高橋。



超気になるアイツ…。



早めに教室行っちゃうのは高橋がいるからで…。



「ハァ~…」

「どうかしました?朝からため息なんて」

「なんでもやいですよ~。洋子先生こそ最近どうですか?」

「ラブラブよ?たぶんね…」

「たぶん…」

「あの人掴めないからほっとくことにしたの」




まぁ確かに掴めないな…。



そんなトーヤは今年度いっぱいで臨時職員の契約が終わる。



次の宛てなんかねぇんだよな…。



どうにかなんねぇかな。



こうなったらじいちゃんに直談判。



最近は遊び疲れて家にいるみたいだし。



たぶん今日も学校に来てるはず。



『今日倉庫行けない』



そうメールを入れて向かった理事長室。



会うのも久しぶり…。



コンコンッとノックをすると聞こえたじいちゃんの声。



< 317 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop