倉庫の王様
その日は薬を飲んでも胃の痛みは治まらない。
残り少ない授業もなんだかうまくいかず…。
3時間目が終わったら4時間目は空きだから少し休もうと思った。
職員室に向かう途中、痛みに耐え切れずその場にしゃがみ込んだ。
「先生っ!?」
聞き覚えのある声にドキッとしたけど今は振り返る余裕もない。
近づいて来た足音が横で止まり、覗き込まれた顔…。
近いんだよバカ…。
「大丈夫!?」
「平気…」
「平気そうじゃないよ!!どっか痛いの!?」
「なんでもない」
立ち上がると痛みが増す。
これは本格的にヤバい。
「大丈夫だから」
「大丈夫に見えないっ…」
痛みをごまかすように横の壁を思い切り殴った。
ほら、これで手の方が痛い。
「大丈夫、治ったから」
「先生…」
「次昼寝でもしよっかな~。じゃあ」
「あのっ!!」
「ん?」
「電話…してください…。メールでもいいから…」
サチの言葉になにも言えずにその場から立ち去った。
残り少ない授業もなんだかうまくいかず…。
3時間目が終わったら4時間目は空きだから少し休もうと思った。
職員室に向かう途中、痛みに耐え切れずその場にしゃがみ込んだ。
「先生っ!?」
聞き覚えのある声にドキッとしたけど今は振り返る余裕もない。
近づいて来た足音が横で止まり、覗き込まれた顔…。
近いんだよバカ…。
「大丈夫!?」
「平気…」
「平気そうじゃないよ!!どっか痛いの!?」
「なんでもない」
立ち上がると痛みが増す。
これは本格的にヤバい。
「大丈夫だから」
「大丈夫に見えないっ…」
痛みをごまかすように横の壁を思い切り殴った。
ほら、これで手の方が痛い。
「大丈夫、治ったから」
「先生…」
「次昼寝でもしよっかな~。じゃあ」
「あのっ!!」
「ん?」
「電話…してください…。メールでもいいから…」
サチの言葉になにも言えずにその場から立ち去った。