倉庫の王様
家に帰ってベビー用品をネット注文してるアユミさんに報告。



優しい顔で笑ってくれた。



父はまだ仕事だから帰ってきたら話そう。



そう思って先生にメールを…。



アドレスも番号もわからないっ!!



携帯を折ったせいで先生の番号は消えたから…。



かかって来なきゃわかんないよぉ…。



「アユミさぁん!!この携帯からデータって取れたりしない?」

「え゙っ!?ちょっと見せて?」



かろうじて線は繋がってて、一応電源は入るっぽかった。



アユミさんって本当にすごい!!



父の部屋のパソコンを勝手に使ってデータを抜き取った。



「今の携帯貸して?」

「はいっ!!携帯屋さんみたい!!」

「こんなのは朝飯前だよ。父の会社で働いてたんだから」

「父ってどんな仕事してるの?」

「知らないの!?アイツの頭のよさも?」



父って頭よかったんだ。



あんまり興味はないけど。



「なんで父は学校に寄付したの?」

「なんでかな?そういうとこ疎いからもしかして賄賂かもね」



賄賂って…。



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