倉庫の王様
あたしと先生がうまくいくようにとか!?



その賄賂だったら少し笑っちゃうかも…。



「あたしと付き合うまで彼女作ったことなかったしね」

「そうなの!?」

「そうだよ~。『娘がいちばん』ってのが社長の基盤だから。初めはバツイチだと思ってたし」

「父カワイイかも!!」

「落とすの大変だったんだからね~!!サッチャンのせいで!!」



会社ではそれなりに厳しいみたいなんだけど、あたしのことになるとダメなんだって。



やっぱり父には感謝だよ…。



大好き、父。



「アユミさんは父のどこが好きなの?」

「サッチャンを大事にしてるとこに惚れた!!あたしも大事にしてくれそうじゃん?」

「あたしのおかげ?」

「あははっ!!そうかもね!!」



あたしも父とアユミさんみたいに毎日笑って暮らしたい。



あたし、父みたいになる。



だから父もアユミさんも、これから生まれる妹か弟も。



みんな大事にしよう。



もちろん、先生のことも!!



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