倉庫の王様
もう膨れる。



先生なんて大人の女のとこに行っちゃえ。



「もう抱っこしない…」

「は!?」

「ガキじゃないもん!!あたしがガキなら先生はオッサンだね!!」

「オッ…サン…」

「ガキに手ぇ出したバカ教師!!」



さすがに先生も頭に来たらしく、開きかけた少女マンガをパタッと閉じた。



あたしのぬいぐるみを手にした先生…。



「フッ…。ガキ…」



ニヤッと笑って勝ち誇った顔。



先生だってぬいぐるみくれたくせに!!



「エロ教師!!セクハラで訴えられちゃえ!!」

「じゃあもうチューしねぇ。卒業まで触らない」

「えっ…。それはヤダ…」

「エロガキ」



あたしと先生のケンカを止めたのは紛れも無くギャラリーの友達。



「いい加減にしなさいバカップル」



バカップル…なの?



あたしと先生って…見てて恥ずかしいくらい仲良く見えるの!?



「あんたらそれ本気のケンカ?」

「えっ、違うの?」

「「じゃれ合い」」



バカップル…。



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