倉庫の王様
サチが座るソファーの前にひざまずいた。



子犬みたいなクリクリの目の周りが今日は黒い。



付けまつげなんかお前に似合わねぇよ。



「進路の相談に乗ってくれるはずじゃ…」

「乗るよ?相談料前払いしてもらうけど」



チュッとキスしたらすっげぇ照れられた。



カワイイ…。



「もしかして進路の相談に乗ってくれるために来たの?」

「そうだったんだけど失敗したな。バレてごめん」

「う、うれしいよ…」



早くふたりきりになりたい。



こんなんじゃ抱っこもできないし…。



「今日はタバコ吸ったら帰る」

「えっ?一緒にいたいのに~…」

「仕方ないっしょ、アイツらのいる前でイチャイチャはちょっとな?」

「もう一回チューして?」



くぅ~!!



超カワイイ!!



4、5回キスした。



「もっと離れたくなくなった…」

「俺も…」

「先生の家に泊まりに行きたい…」

「旅行まで我慢しなきゃ。今日泊まって旅行行けなくなってもいい?」

「それはヤダ…」



俺も相当離れたくない…。



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