倉庫の王様
だけど俺が悪いから仕方ないよな…。



うん、これから頑張る。



「じゃあね、先生」

「そろそろその『先生』から卒業してくんね?」

「か、考えとく…」

「じゃあな。早く風呂入って寝ろよ」



頭を撫でてから出たマンション。



もっとちゃんと話ししたかったのに…。



サチの進路は確かに気になるし…。



訳もなく留学するとか言われたらどうすんの!?



いや、それはないか。



得意な科目は確か…歴史?



プッ…カワイイなアイツ…。



でも平均的に成績はいいから大学進学もありえるし…。



まぁ卒業してくれたらなんでもいいんだ。



早く普通のデートとかしたい。



いっぱいいろんなとこに連れてってやりたいし。



楽しみだな、卒業…。



もちろん俺は変態教師扱いさ。



いまさら周りの目なんか気にしないけど。



サチがなんて言われるかは心配。



俺の家族も賛成してるのはユリさんくらいだし…。



俺がしっかりサチのこと守って行かなきゃと改めて思った。



< 377 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop