倉庫の王様
その足で向かったのは洋子先生のマンション。



バタバタしてたせいでトーヤのお祝いしてなかったから。



「ちょっと宮先生!!じゃなくて理事長!!あいつどうにかして!?」

「えっ!?えっ…」



着いて早々、修羅場ですか?



なんだか見た顔が2ついる…。



片方はトーヤで…これはまさかの卒業生?



「お前もう浮気したの?」

「ううん。気持ちがなきゃ浮気じゃないよね?」

「いや、結婚したら体だけでも浮気だと思う…」



お祝いできる雰囲気じゃないんだけど…。



昨年度までうちの学校に通ってた元生徒は目の前にあったお茶をトーヤにぶっかけた…。



「もういい!!羽賀チャンなんか大嫌いっ!!」

「わかった。バイバイ」

「なっ!!洋子先生も見る目ないね!!早く離婚しちゃえ!!」



涙目でバタバタと部屋から飛び出してった。



俺…追うべき!?



「一応慰めてくる!!これご祝儀な!!」

「ありがとう遊和~」



なんで俺が…。



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