倉庫の王様
アイツの女癖の悪さにはホント呆れる…。



洋子先生もよく結婚したよな…。



マンションを出たとこで捕まえた卒業生。



「離してっ!!」

「名前…なんだっけ?」

「亜美…」

「あぁ、そうだそうだ!!部下の不祥事なんで一応慰めに来たんだけど…必要?」

「いらない!!学校にバラまいてやるもん!!」



そうだと思ったから追い掛けて来たんだっつーの…。



金で解決するような問題でもなさそうだし…。



「ちょっと…車乗って?俺はトーヤと違ってなにもしねぇから」

「宮さんも信じらんない!!もう…ヤダよぉ~…」




どうしよう…。



俺が泣かせたみたい…。



クソトーヤ。



絶対減給!!



5分ほど説得してから乗せた車。



なにも話さないのでやたら気まずい…。



そんな泣きっ面の彼女がボソッと呟いた言葉。



「宮さんも彼女いるんだねだね…」



えっ!?



なんでわかんの!?



え、エスパー?



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