倉庫の王様
そんな自信のないまま、迎えてしまった旅行の日。



朝早くからお迎えに来てくれた先生。



眠たい?



「おはよ」

「朝早過ぎた…。父に挨拶…」

「3日徹夜してやっと寝れたみたいだから起こさないであげて!?」

「大変だな父…」



事故ったりしないよね?



そんな心配をよそに、先生の目は時間が経つごとにちゃんと開いてった。



高速に乗って、来たこともない県。



ここからは車じゃなく船で行くみたい。



「どんな島なの?」

「小さいけど建物は普通。俺達しかいねぇ島」



ウソ…。



ものすごく嬉しいかも…。



人がいて、漁師さんとかが漁に出てるのをイメージしてたのに。



「食料だけ買って行くからまずは買い物だな」

「きょ…」

「ん?」

「今日は…お外でもくっついていいの?」

「…………それがご所望ならば」



そう言ってニコッと笑ってくれた先生にキュン…。



今日はいっぱいくっつくからね?



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