倉庫の王様
結局脱がないで、砂浜で遊んだ。



先生が作った山にしか見えない砂のお城も楽しかった。



穴を掘ってムダに水を溜めたり…。



純粋に楽しかったよ~!!



「シャワー浴びて来いよ」

「うん!!覗かない?」

「今日は…たぶん…」

「覗いたらもう口きかない」

「え゙っ…わかった…」



覗く気だったな…。



本当にずるいんだから~…。



たまにはあたしも先生の上に立ってみたいよ…。



いつも余裕でいつもあたしなんかオドオドしちゃって。



先生みたいに余裕でいてみたい…。



借りたTシャツを脱いで、水着も脱ごうとした。



「ん!?」



な、なんか…動いた!?



えっ!?



な、なに!?



「い…イヤァァァァ!!」



なにかいるなにか!!



あたしの声を聞いた先生が慌てて飛んできた。



「どうした!?」

「毛…毛の!!な…なんか…いる…」

「毛!?なんだ、ネズミじゃん」



絶対ヤダよ?



なんで冷静なの!?



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