倉庫の王様
その日はそのまま抱き合って眠った。



久しぶりに近くに感じるサチの体温に安心して…。



ゆっくり眠れた気がする。



目が覚めたらまだ寝てるサチを起こさないように部屋の隅でタバコに火を着ける。



案外スッキリしてる頭の中。



今日は1日なにしよっか…。



ボーッとしながら見つめた気持ちよさそうに眠るサチ。



今日は逃がさないし夜に外には行かねぇ。



お前のそばにいるだけで俺はどうにかなっちゃいそうなのに…。



好きってことだよな、コレ。



「先生…いぁない…」

「いるよ」

「ゔぅぅぅ~…。なんで隣にいないのぉ…」



駄々っ子サチ…。



カワイイ…。



「おはよ」

「嫌い…」

「チュー」

「やぁだぁ!!」



ワガママなサチ、結構好きかも…。



一瞬だけしたキスで俺はご機嫌。



毎日こんなことできたら本当に幸せだろうな…。



まぁ将来的には毎日しちゃうことになるけど。



「朝メシ作ってやるから起きろ」

「できたら起こして…」


あぁ、カワイイ…。



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