倉庫の王様
これは先生がいつの間にか着けてたヤツで…。



体のいたる場所にマーキングされてる…。



「サチもそういうことすんだな…」

「違う!!これはっ…うん、か、彼氏の…」

「だぁぁぁ~…。どうすりゃ報われんだよ…」



その場にしゃがみ込んでしまったイブ君…。



コレはどうしよ…。



「なぁ、俺は諦めなきゃダメなの?」

「あっ…はい…」

「誰よりもお前のこと好きだって言っても?」

「ごめん…なさい…」

「忘れ方わかんねぇけど…うん、わかった」



胸が苦しくなった。



切なそうなイブ君の背中から目が離せなくて少し泣きそう…。



でもイブ君には感謝してる。



先生と別れてた期間、そばにいてくれたのはイブ君だから…。



これからも友達でいてくれるかな…。



「龍ヶ崎発見」

「せっ…理事長!!おはよう!!」

「お前にしては頑張ったじゃん」



ボソッと耳元でそう言った先生は、話しの内容を聞いてたっぽい…。



ですよね、花壇の前だもんね…。



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