倉庫の王様
今日もつなぎにキャップ。



理事長らしいとこなんかひとつもない。



「お前体平気だった?」

「へっ!?い、今そんな話し!?」

「いやぁ~、やり過ぎたって後悔したからさ」



旅行での先生を思い出して顔が熱くなった。



情熱的でセクシーで…。



何度も『好き』って言ってキスしてくれた…。



吐息混じりに呼ばれた名前がいつまでも耳から離れなくて…。



「思い出してんじゃねぇよ…。エロいなサチ…」

「せっ、先生が悪いんじゃん!!もう知らない!!」



恥ずかしくて走って逃げた。



だけど今から倉庫で会うんだよね…。



友達にバレたおかげで倉庫には行きやすくなったし…。



かばんを教室に置いたら向かう屋上前の倉庫。



カギを開けたらまだ先生はいなかった。



朝から恥ずかしいよ…。



ソファーに座ってパタッと横に倒れた。



あたし…。



先生のことが病的に好き…。



「ゔぅぅぅぅ~!!」



早く来てよぉ!!



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