倉庫の王様
先生に背を向けて倉庫を出ようとした。



その時に引っ張られた腕…。



「ご…めん…」

「許さない…もん…」

「どうしたら許す?」



怒ってるんだからそんな目で見ないでよ…。



そんなに申し訳なさそうな顔されたらあたし…。



「許しちゃう…」

「よし、仲直りのチュー」

「えっ!?」



あっ…。



優しいキスだ…。



コレ、たまんなく好き…。



「めったに行かねぇし俺はちゃんとサチだけだから」

「はい…」

「キャバクラは浮気するとこじゃねぇしな。酒飲めねぇし」



お酒が飲めないのは知ってるけど…。



キャバクラがどんなとこか知らないしさ…。



やっぱりヤキモチ妬いちゃう…。



「週末来る?」

「今週はみんなで遊ぶから行かない…」

「じゃあ会えない分溜めとかなきゃな」



やっぱり先生はキス魔…。



しても、しても、し足りないみたい…。



「先生?頭に葉っぱ着いてる…」

「今は葉っぱどころじゃないから気にしない」



大好きすぎて頭おかしくなりそう…。



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