倉庫の王様
しばらくしてから起きて来た先生に薬を飲ませた。



ボーッとしてる…。



「なんか食べたいのある?」

「サチ…」

「父に聞かれてなくてよかったね。で?なにが食べたい?」

「キャベツ…」



こんな時までキャベツ…。



ん~、体によさそうなキャベツ料理?



「スープ作るね?」

「うん、俺寝る」

「おやすみ…?」



最近頑張って仕事してたからかな?



元カノのせいでちゃんと眠れなかったみたいだし…。



なに考えてんのって感じ!!



でも絶対美人さんなんだろうな…。



アユミさんみたいなキレイな人だったら自信なくしちゃうかも…。



卒アルで見たのはすごく美人だったけど…。



「ねぇアユミさん…。チユって人…美人?」

「美人だよ。顔しか取り柄のないようなヤツ」



やっぱり美人なんだ…。



なんで先生ってあたしと付き合ってるんだろうか…。



チビで犬っぽいとか言われるし…。



「サッチャンの方がカワイイよ」

「慰めなくていいよ…」

「チユは人形系だけど、サッチャンはぬいぐるみみたいじゃん?」



ぬいぐるみ…。




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