倉庫の王様
最低な男
【サチ】
なんで先生がそんなことにならなきゃいけないんだろう…。
連絡をくれたのは羽賀先生だった。
事故からかなり時間が経ってて、バイトが終わってすぐのこと。
『遊和が事故ったって。学校からは誰も行かないから今日ならいっても大丈夫』
そう言われて父と駆けつけた病院では全く知らない先生だった…。
あたしの知ってる甘い先生じゃなくて…。
アレじゃ全然知らない人だよ…。
思いだすのは包帯が巻かれた頭と腕…。
傷があった先生の顔…。
本当にあたしのことなんか忘れたような目…。
もう…どうしたらいいのかわかんない…。
「泣いててもどうしようもないぞ」
「だって…もう…先生のそばにいちゃダメなんでしょ?」
「そんなのわかんないだろ!!」
「だって覚えてないんだよ!?一緒にいた日のこと!!あたしの存在も!!」
初めてキスした日のことも、あたしが押しかけてた倉庫のことも。
先生がくれたぬいぐるみも、初めての夜も…。
全部忘れちゃったんだよ…。
アユミさんとサラチャンを置いてきてくれた父は今日はあたしについてると言ってくれた。
なんで先生がそんなことにならなきゃいけないんだろう…。
連絡をくれたのは羽賀先生だった。
事故からかなり時間が経ってて、バイトが終わってすぐのこと。
『遊和が事故ったって。学校からは誰も行かないから今日ならいっても大丈夫』
そう言われて父と駆けつけた病院では全く知らない先生だった…。
あたしの知ってる甘い先生じゃなくて…。
アレじゃ全然知らない人だよ…。
思いだすのは包帯が巻かれた頭と腕…。
傷があった先生の顔…。
本当にあたしのことなんか忘れたような目…。
もう…どうしたらいいのかわかんない…。
「泣いててもどうしようもないぞ」
「だって…もう…先生のそばにいちゃダメなんでしょ?」
「そんなのわかんないだろ!!」
「だって覚えてないんだよ!?一緒にいた日のこと!!あたしの存在も!!」
初めてキスした日のことも、あたしが押しかけてた倉庫のことも。
先生がくれたぬいぐるみも、初めての夜も…。
全部忘れちゃったんだよ…。
アユミさんとサラチャンを置いてきてくれた父は今日はあたしについてると言ってくれた。