倉庫の王様
もうわけわかんねぇ…。



考えるのがイヤになってイライラする。



マジでどうしたんだよ俺っ…。



暴れたい衝動…。



手頃な女でも呼んでやろうと思ったのに、新しい携帯に入ってる女の番号はサチだけ。



アイツは重い。



他のヤツ…。



いねぇんだよ。



もうサチでいい。



「も、もしもし!?」

「お前俺んち知ってる?」

「うん…?」

「今から来れるなら来て」

「行く!!すぐ行くね!!」



本当にすぐやって来たサチを家の中に入れた。



むしゃくしゃして壊したい。



「暑いね!!アイス買ってきたよ~」

「いらねぇ」

「じゃあ冷凍庫に閉まっとく!!」



躊躇してしまう。



また泣かせると思う。



誰か俺を助けてくれ…。



「ちょっ…先生っ…」

「お前、俺のこと好きなんだろ?」

「ヤダっ…」

「少し付き合えよ」



誰かに触れてなきゃ俺が壊れそうだった…。



ひとりでいるのが怖いだけかもしれない…。



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