倉庫の王様
迷ってても仕方ない。



羽賀先生は絶対迎えに来るだろうし…。



「アユミさん…」

「どうかした?」

「旅行に誘われたんだけど…」

「おぉ!!行って来な!!お小遣あげちゃう!!」

「違うの!!羽賀先生が無理矢理…」

「トーヤが?」



訳を話したら行けと言ってくれた。



勇気が出ない…。



先生に会うのが怖い…。



また冷たくされたら…。



考えただけで涙が出そう…。



ウジウジしながら行ったバイト。



今日はお客さんが少ないから作業に集中できる…。



「おっ、いい感じじゃん」

「後は磨くだけですね…」

「嬉しくない?楽しくない?」

「正直…」

「じゃあ俺と付き合おうか」



えっ!?



な、なに言ってるの店長っ!!



「遊和っちの代わりになってやろうか」

「やめてください…。店長はそんな目で見れない…」

「残念だけど俺もサチは冗談じゃないね。タイプじゃない」

「かっ、からかわないでくださいよ!!」

「あはははっ!!笑った~!!」



店長のバカ…。



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