倉庫の王様
車で３時間、ついた場所は真央さんもお母さんの実家の旅館。



立派なとこだ…。



「オバチャン、久しぶり!!」

「遊和君!!髪どうしたの？」

「なんか偉くなっちゃって。これでも一応理事長らしい」

「大出世じゃない!!それじゃあ部屋まで案内するわね」



去年もここにきたらしい。



先生は覚えてないけど…。



だけど楽しそうな先生を見てるとこっちまで楽しくなっちゃう…。



「あたしはどこの部屋ですかね？」

「そんなの決まってるでしょ？宮先生と一緒」

「えっ？本気ですか？」

「みんな心配してるわよ？だから襲っちゃいな!!」



洋子先生ってアユミさんみたい…。



襲っちゃいなって言われても…。



この前襲われたもん…。



あんな荒っぽい先生は知らない…。



キスも触れかたも全部怒り任せだった…。



優しい先生に戻る日は来るのかな…。



「サチ、荷物持つから」

「イイです…なんだか…申し訳ない…」

「この前は悪かった…」



ボソッと謝った先生はあたしの手から荷物を取り上げて先を歩いて行った…。



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