倉庫の王様
先生…。



もう期待させないで…。



すごく切なくなる…。



「海見えるぞ」

「ほんとだ!!すごいね!!先生と行った海もよかったけどここも素敵!!」

「俺と行ったの?ってか素敵って…乙女かよ」

「乙女だよ?先生の別荘行ったんだ~。ふたりでね」

「全く覚えてね」



先生は機嫌がいいのかもしれない…。



普通に接してくれる先生に抱きつきたくなった…。



キスしたい…。



もっと近くに行きたい…。



「先生…」

「ん?」

「今日だけでいいから…今日だけ…ウソでもいいから…仲良くしたい…」

「…………あぁ」



泣いちゃダメだって言い聞かせて笑顔を作った。



今日だけは先生を独占したい…。



「今日だけ彼氏だと思っていい?」

「それはお前が傷つくだけだと思うぞ…」

「傷ついてもいいの。先生の近くにいたい…」

「じゃあ俺はどうすればいい?」

「受け入れてくれるだけでいい…」



ニコッと笑ってくれた先生にちょっと泣いてしまった…。



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