倉庫の王様
いつもは日が暮れるまでサーフィン三昧なのに。



もういい。



サチと話してたい。



「これって俺があげたの?」

「ネックレス?先生がね、バイト先の店長にヤキモチ妬いて」

「お前に似合わねぇな」



照れながらネックレスを握りしめるサチを抱きしめたくなった。



真央が言ってた守りたい気持ちがわかったかも…。



「バイトってなんのバイト?」

「雑貨屋さんで小物売ったり、ぬいぐるみ作る練習してるの!!最近はシルバーも作ったんだよ」

「すげぇ特技だな」

「まだ全然ダメなんだけどね」



あんなことしなきゃよかった…。



こうして普通に話し聞いてやればよかった…。



「お前といると普通の自分じゃなくなりそう」

「えっ…?」

「な、なぁ、腹減んねぇ!?ヤキソバ食う!?」

「た、食べます…」



なに言ってんだ俺…。



すっげぇ顔熱っ…。



「これ羽織っとけ…」

「ありがとう…」



もう水着やめねぇ?



なんか周りのオスの目が気になる…。



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