倉庫の王様
嫌われたくねぇ。



だけど俺、それ以上に我慢できねぇ。



「イヤだったら思い切り拒否って…」

「イヤ…じゃない…。もっと先生でいっぱいにして?」



首に回ってきたサチの腕…。



そんな風に求められたもう止まんない…。



「怖くない?」

「全然平気…」

「優しくする…」



前にしてしまった過ち。



あの拒否られ方…。



もう絶対あんなことしないから…。



大事に大事に優しくする。



記憶をなくしてから1ヵ月半、すげぇ幸せな体験をした。



サチの甘い声も、小さな体も。



肌の感触とか、この幸福感…。



もう絶対忘れたりしない。



「好き…サチ…」

「遠慮しないで…。先生の思うように…。どんな先生でも大好きだから…」

「うん、うん…」



彼女がサチでよかった…。



これからたくさんイチャイチャしよう。



前のことなんて忘れさせるくらい。



これからは自分に従うことにする。



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