倉庫の王様
ある程度切ってもらった髪。



サッパリしたらやる気出て来た。



「ヒマそうだな」

「まぁな」

「実家にでも行ってみりゃいんじゃね?」

「なんで!?」

「様子見に行ってやれよ、スミレの」



あぁ、そういえば俺が事故った日にスミレが家出してきてたんだっけ。



俺のせいで家に帰ったって言ってたけど。



旅行の時、実家にあるサーフボード取りに行った時は会わなかったんだ。



「そうする」

「じゃあまたな」

「それより真央ってアミにマジなの?」

「俺が見てねぇと男に騙されそうでほっとけねぇだけだよ」



へぇ~、真央にもついに春が来たってわけね。



俺的にはあんなバカっぽいのイヤだけど。



サチがいい~!!



その後は真央に言われた通り歩いて実家に行った。



車がないと不便だ…。



「ただいま」

「遊和!!どうしたの!?」

「スミレいる?」

「寝てる。夜遊び疲れで」



本当に手の掛かる妹だ…。



桔梗だけだな、しっかりしてんの…。



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