倉庫の王様

悲しくなんかない

【サチ】



先生が妹さんのことで相談してきた。



誰かイイ人いないかって…。



だからパッと思い付いた大人の男、それはやっぱり店長しかいないわけで…。



「俺に女を紹介したい？」

「はい、すっごい美人さん!!あたしのひとつ下です」

「俺の歳知ってる？遊和っちより２歳上。もう29だよ？」



えっ、店長ってそんなに歳いってたの!?



知らなかった…。



「でも紹介されるだけならいいと思いません？」

「じゃあ雑誌に出てくれる？俺の代わりに」

「それは店長の方がいいですって!!」

「嫌いなんだよ、注目されんの」



ここのお店が雑誌に取り上げられることになった。



その取材を断れない店長が無理矢理あたしに押し付けてる今の状況…。



「売り上げに貢献しろよ。売れないモノばっかり作ってんだから」

「ひどっ!!じゃ、じゃあ取材引き受けたら紹介されてくれます!?」

「もちろん」



でもヤダよぉ～…。



だけど先生が喜ぶならばっ!!