倉庫の王様
カッコイイって影で言われてるイブ君。



あたし以外の人には優しいし、人当たりもいいからモテないわけがない。



「彼女できた」



目が合ってそう言われた。



えっ!?



すごく嬉しいっ!!



「後輩のマネージャーと付き合ってる」

「おめでとう!!」

「サチなんかよりカワイイから。バーカ」

「バカじゃないもん!!」



イブ君と一緒に下校。



バイト先は前に住んでたマンションの方が近いし。



「彼氏とどうなの?」

「順調だよ」

「あれ…。そのネックレスちょっと見せろ」

「えっ!?だ、ダメだよ!!」



引っ張られたチェーン。



なんでネックレス…。



ジィ~ッとネックレスを見つめたイブ君が発した言葉…。



「お前って…宮先生と付き合ってたのか?」

「えっ!?な、なんで…」

「前に一緒にバスケやった時にカッコイイなって…」

「まさかっ!!そ、そんなわけないじゃん!?」

「10年以上前に作られたヤツで限定だし今は相当高くなってるから持ってるヤツは少ないって…」



なんでこんな時だけ勘がいいの!?



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