倉庫の王様
強くなる
【サチ】
先生と別れたのは仕方なくじゃない。
前に進むため。
あたしもケジメをつける…。
倉庫に呼び出したイブ君。
ここは先生との秘密の倉庫…。
「ここで先生といっぱい話したり、授業サボったりしたの」
「なんでそれを俺に言う?」
「これ、ここのカギ。イブ君が先生に返して?」
「は?」
「コレ、先生の番号とアドレス、今消すから」
「お前ら…」
「別れたよ、昨日。ちゃんとバイバイしてきた」
消去した先生のアドレス…番号…。
メールも着歴も全部消した。
もうこれであたしは先生と連絡をとるすべを自分からなくす。
「コレがあたしの先生に対する気持ちだよ」
「なんなの…。あんなヤツのどこがいいんだよ…」
「全部大好きだよ。先生の声も手も髪も…。先生じゃなきゃ…あたしは幸せになれない」
「だったらなんで別れたんだよ…」
「これでいいの。きっかけはイブ君に言われたからだけど…。でもあたしが卒業した時に今と同じ気持ちだったら今よりもっと絆は深くなる…」
完璧に負けた顔をしたイブ君…。
先生、あたし頑張るから。
先生と別れたのは仕方なくじゃない。
前に進むため。
あたしもケジメをつける…。
倉庫に呼び出したイブ君。
ここは先生との秘密の倉庫…。
「ここで先生といっぱい話したり、授業サボったりしたの」
「なんでそれを俺に言う?」
「これ、ここのカギ。イブ君が先生に返して?」
「は?」
「コレ、先生の番号とアドレス、今消すから」
「お前ら…」
「別れたよ、昨日。ちゃんとバイバイしてきた」
消去した先生のアドレス…番号…。
メールも着歴も全部消した。
もうこれであたしは先生と連絡をとるすべを自分からなくす。
「コレがあたしの先生に対する気持ちだよ」
「なんなの…。あんなヤツのどこがいいんだよ…」
「全部大好きだよ。先生の声も手も髪も…。先生じゃなきゃ…あたしは幸せになれない」
「だったらなんで別れたんだよ…」
「これでいいの。きっかけはイブ君に言われたからだけど…。でもあたしが卒業した時に今と同じ気持ちだったら今よりもっと絆は深くなる…」
完璧に負けた顔をしたイブ君…。
先生、あたし頑張るから。