倉庫の王様
あたしにしか守れない、自分なりの守り方。
だから悲しくなんかない。
卒業までもう少し…。
あたしはたくさん強くなって先生のとこに戻るね。
「もういいよ…。カギもお前が持ってろよ…」
「いらない。もう先生のとこには行かない。会わないしメールも電話も、特別なことは何もしない。決めたの」
「そんなの辛いだけだろ…」
「辛くないよ。これがイブ君に対する気持ちだから。だからごめんなさい」
「もういいって…。完璧に敗北…。自分が情けねぇ…」
ソファーに座ったイブ君の落胆ぶり…。
ごめんね…。
どれほど追いかけられても、あたしは応えてあげられない。
その時ガチャッと開いたドア。
一瞬先生かと思ってドキドキした。
「なに…してんの…サッチン…」
「丁度よかった。羽賀先生、コレ、理事長に返してください」
「えっ?」
「別れたの、だけど羽賀先生がしてくれたこととか、ちゃんと無駄じゃないから」
「別れ…た?」
「これからも先生が大好きです!!だから大丈夫ですから。ねっ?」
理解してくれたのか、ニコッと笑って頭をなでられた。
もう泣かないの。
先生が大好きだから。
もう辛くない。
だから悲しくなんかない。
卒業までもう少し…。
あたしはたくさん強くなって先生のとこに戻るね。
「もういいよ…。カギもお前が持ってろよ…」
「いらない。もう先生のとこには行かない。会わないしメールも電話も、特別なことは何もしない。決めたの」
「そんなの辛いだけだろ…」
「辛くないよ。これがイブ君に対する気持ちだから。だからごめんなさい」
「もういいって…。完璧に敗北…。自分が情けねぇ…」
ソファーに座ったイブ君の落胆ぶり…。
ごめんね…。
どれほど追いかけられても、あたしは応えてあげられない。
その時ガチャッと開いたドア。
一瞬先生かと思ってドキドキした。
「なに…してんの…サッチン…」
「丁度よかった。羽賀先生、コレ、理事長に返してください」
「えっ?」
「別れたの、だけど羽賀先生がしてくれたこととか、ちゃんと無駄じゃないから」
「別れ…た?」
「これからも先生が大好きです!!だから大丈夫ですから。ねっ?」
理解してくれたのか、ニコッと笑って頭をなでられた。
もう泣かないの。
先生が大好きだから。
もう辛くない。