倉庫の王様
高校最後の文化祭はバルーンアートをすることになった。



思い出作りも兼ねて、主に進学しないコ達で作る。



「先生!!あたしデザインしたいです!!」

「サッチンが!?いいけど…」

「やった!!じゃあいくつか絵にして来ま~す!!」



なにかしてたかった。



なんでもよかった。



先生に頑張ってる姿を見てもらいたかったってのもある。



あたし、頑張る。



「サチ、みんなの希望聞いたら?」

「うん!!」



みんなが好きな動物を書いて集計した。



男子は断トツライオンか虎で、女子は猫とか犬とかハムスターとか。



バイトのヒマな時間に悩むあたし。



「あのさ、なんでそんなにやる気なの?」

「先生と別れたからです!!でも両想いだから慰めたりしないでくださいね?」

「遊和っちの妹さんどうすりゃいい?」

「あっ、先生から預かって来た!!この日にここに来てって。あたしは行けなくなっちゃいましたけど…」



我慢我慢…。



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