倉庫の王様
冬休みに入ったらなにもすることがなくなった。



真央んちに行って真央の彼女と毛玉を可愛がったり、トーヤんちで洋子先生のメシ食ったり。



たまに実家に行って桔梗に指導。



「遊和兄~!!」

「おっ、スミレ。どうしたんだ髪…」

「スグル君が黒い方が好きなんだって!!似合う?服もお姉系にしたの~!!」



サチのバイト先の店長とスミレが付き合いだした。



店長に会った時、かなり危機を感じたけど…。



サチには全く興味がないみたいでよかった。



なんたってサチをバイトに起用した理由が『ぬいぐるみ系は間違い起こさないだろうから』だったから。



で、スミレが一目惚れしちゃって、猛アタックされすぎて仕方なく折れたらしい。



「そのネックレスカッコイイな」

「スグル君が作ってくれたの!!超イイでしょ!?」

「似合うじゃん」



うらやましいな、会えるの…。



俺もサチに会いてぇ…。



「サチ…さんに会ったよ」

「えっ!?」

「お店に行ったらいたから…話してきた」



なにを!?



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