倉庫の王様
そう思ってたらカシャッとシャッターの音…。



ゆっくり目を開けるとデジカメを俺に向けてるサチ…。



「先生って寝顔もカッコイイね」

「黙って撮んのは盗撮っつーんだぞ…」

「おはよ~!!」

「親父さんは…?」

「今起こしたよ」



仕事行ってねぇのかよ~…。



でもまぁ謝らなきゃなんないから調度いいか…。



リビングに出ると朝刊を読みながらパンを食べてる父。



チラッと目が合った。



「昨日はご迷惑をおかけしました…」

「大丈夫なのか?」

「全くなんともないです…。なに言ったかも覚えてないですけど…」

「あんなこと親の前で言うくらいなら俺だったら自殺するわ」

「え゙っ!?」

「自分の恋愛観なんか友達と語れよ…」



そんなこと絶対言ってない!!



いや、言ったのかも…。



サチがニヤケてるもん…。



「でもまぁわかった。お前が他の生徒を何とも思ってないことも」

「そ、そうスか…」

「泣かせんなよ。それだけ」



父マジでイイヤツっ!!



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