倉庫の王様
それから2日後、旅行から帰ってる途中の先生が朝から電話をくれた。



今日は学校に行くらしく、初めてのモーニングコール。



「何時まで学校なの?」

「夕方~。お前門限あんの?」

「特に決まってないけど…どうして?」

「明日から実家に帰るから会いてぇなぁ~なんて思った」



へっ!?



それってかなり嬉しいんだけど…。



先生があたしに会いたいなんて…。



「でも外では会えないよね?」

「迎えに行くから家来いよ」

「い、いいの!?」

「あぁ。心の準備だけしとけよ~」



なんの準備?



心って…!?



電話を切ってからその意味に気づき慌てふためいた。



きっと冗談…。



だけどなんだかドキドキが止まらない…。



ってか心の準備なんてできないよっ!!



先生のバカ…。



「サチ~!!父ちゃん仕事行くからな~!!」

「あっ、父っ!!夕方から先生んち行ってくるからね!!」

「それ何時に帰んの!?」



わかんない…。



< 73 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop