倉庫の王様
そのままずっとドキドキしっぱなしでひたすら先生からの連絡を待った。



電話が来たのが思ったより早い時間。



「今マンションの下~」

「い、行きます…。先生は夜ご飯をどうするおつもりで?」

「適当。早く来な」



行きます!!



ちょっと警戒してるけど…。



周りに誰もいないよね…。



キョロキョロしてたら目の前に止まった黒い車。



「なにしてんの?ヒマならどっか行かね?」

「行きますとも…」

「早く乗れよ」



先生の車に初めて乗ります…。



ドアを内側から開けてくれたので素早く乗り込んだ。



「なっ!?」

「久しぶり~。出発しまぁす」



会ってすぐキスっ…。



心臓ばっくばく…。



不意打ちヤバすぎっ…。



「あのさ、言っとくけど俺んち普通じゃねぇからな」

「普通じゃない?」

「祖父ちゃんからもらったデカいガレージに住んでんだよ。リフォームしたけど車はまんま家ん中に突っ込むし」



が、ガレージって…?



< 74 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop