倉庫の王様
車庫ですよね?



先生は車庫に住んでるの?



「それってどうなの!?」

「冬は寒いけど住めば都って感じ?俺的に気に入ってる」



まさか先生がガレージハウスに住んでるなんて思いもよらなかった…。



それは家から離れた隣町にあった。



複雑な道を通り、同じようなガレージが密集してるとこ。



「思ってたよりキレイ!!」

「これ全部祖父ちゃんのガレージ。この辺滅多に人こねぇの」

「他はなにが入ってるの?」



『オモチャ』とか『乗ってないクラシックカー』とからしいけど…。



先生のおじいちゃんって理事長だよね?



もういい年なのにオモチャ!?



「俺ん家これ」

「自動で開くんだねっ!!」

「このまま中入ったら怖いか?暗くて」

「あっ、多分平気!!」



初めて知った、先生が車と寝てること。



暗闇が苦手なことを覚えててくれたことも…。



先生がおじいちゃん子だってことも。



先生をいっぱい知って行く…。



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