倉庫の王様
その後もプリプリ怒ってて、近くに寄ってくれない…。



あっ!!



こんな時はモノで釣ろう。



「サチ~、お土産」

「いらないもん…」

「カニだよ?ストラップだけど」

「カニ!?」

「買うのがどれほど恥ずかしかったか…」

「超カワイイ~!!ありがと先生っ!!」



うわっ…。



単純過ぎてマジカワイイ…。



だ、抱きしめたい…。



「携帯につける!!」

「俺やったげる…。だからおいで?」

「んふふっ…嬉しい…」



携帯片手に近寄ってきたサチを腕の中に閉じ込めた。



出したくねぇよ~…。



「はい、つけた」

「宝物増えた…」

「増えた?」

「うん、先生からもらったガムと飴は大事に閉まってるの」



なんだその乙女な感じ!!



俺って今までどんな最低な女と付き合って来たんだよ…。



「なんなのお前…」

「えっ!?顔赤っ…」

「黙れバカ…」



どんどんハマるこの感じ…。



これが『恋』ってヤツか…。



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