なんでも屋 神…第一幕
第八章
[風林飯店]を出て奏と別れた。これから今週行われる、パーティーイベントの打ち合わせが有ると言う。売れっ子プロデューサーは多忙らしい。
通りを曲がるエスカレードのテールを眺めていると、携帯に着信…相手はノリだ。
「羽尾はマンション出たか?分かった、サンキューなノリ。」
ノリは昨日と同じ尾行コースになりそうだと、げんなりした声で言っていた。
ノリとの通話を切り、兄ぃの番号に電話をかける。1コールで取り次ぎが電話に出て保留音。
「兄ぃ今大丈夫?仲介役のチャイニーズマフィアとの、その後を聞きたい。それと、其奴等との取引は今までにもあったの?」
通話口で、タバコの煙と溜め息を吐き出す音が聞こえる。
「今までにも小口でなら取引はあった。今回もそうだが、取引の話しを持ち込んでくるのは何時も向こうで、あれから連絡は取れなくなってる。今頃は地下に潜ったか、中国に飛んだろう。」
…兄ぃも俺と同じ事を考えているみたいだな。また連絡すると言って、携帯をポケットの中に押し込んだ。
通りを曲がるエスカレードのテールを眺めていると、携帯に着信…相手はノリだ。
「羽尾はマンション出たか?分かった、サンキューなノリ。」
ノリは昨日と同じ尾行コースになりそうだと、げんなりした声で言っていた。
ノリとの通話を切り、兄ぃの番号に電話をかける。1コールで取り次ぎが電話に出て保留音。
「兄ぃ今大丈夫?仲介役のチャイニーズマフィアとの、その後を聞きたい。それと、其奴等との取引は今までにもあったの?」
通話口で、タバコの煙と溜め息を吐き出す音が聞こえる。
「今までにも小口でなら取引はあった。今回もそうだが、取引の話しを持ち込んでくるのは何時も向こうで、あれから連絡は取れなくなってる。今頃は地下に潜ったか、中国に飛んだろう。」
…兄ぃも俺と同じ事を考えているみたいだな。また連絡すると言って、携帯をポケットの中に押し込んだ。