なんでも屋 神…第一幕
「なんだ居たのか。電気も点けずに何やってんだババア。手持ちの金ならねーぞ。」
言い終わると同時に部屋の電気を点けた。
「五月蠅いよ馬鹿息子。有るんだったら黙ってても金を寄越すぐらいの度量を見せな。お前にかけられた迷惑は、あんなはした金じゃ納得出来ないよ。」
お袋の見つめる先に有るのは、二つの写真立て…。
「あんたヤバい仕事しようとしてるだろ?だから羽尾の勝っちゃんの後を付けてた…違うかい?」
…このババアは何者なんだ。
「真美が亡くなって二年だ…そろそろ、あの子の最後に何があったか話してもおくれ。お前の大切な妹だったんだろうが、あたしにとっては大事な大事な娘だったんだよ…。」
悲哀の涙を両目から一滴ずつ流すお袋…当時の俺は、真美の最後を何も話さなかった。勿論、イトさんにも何も話していない。
責められるのが怖くて話さなかった訳じゃ無い…真美を亡くしたと言う現実だけで、二人に与える悲しみは十分すぎるだろうと、当時の俺は勝手に判断したんだ…。
言い終わると同時に部屋の電気を点けた。
「五月蠅いよ馬鹿息子。有るんだったら黙ってても金を寄越すぐらいの度量を見せな。お前にかけられた迷惑は、あんなはした金じゃ納得出来ないよ。」
お袋の見つめる先に有るのは、二つの写真立て…。
「あんたヤバい仕事しようとしてるだろ?だから羽尾の勝っちゃんの後を付けてた…違うかい?」
…このババアは何者なんだ。
「真美が亡くなって二年だ…そろそろ、あの子の最後に何があったか話してもおくれ。お前の大切な妹だったんだろうが、あたしにとっては大事な大事な娘だったんだよ…。」
悲哀の涙を両目から一滴ずつ流すお袋…当時の俺は、真美の最後を何も話さなかった。勿論、イトさんにも何も話していない。
責められるのが怖くて話さなかった訳じゃ無い…真美を亡くしたと言う現実だけで、二人に与える悲しみは十分すぎるだろうと、当時の俺は勝手に判断したんだ…。