なんでも屋 神…第一幕
幸か不幸か、旧道なのでどちらからも車が来る気配は無い。
体温は下がり震えを覚えるが、頭の中は今にでも火が付きそうな程熱く燃えている。
秋特有の緩やかな涼しい風が、身体を透き通るように抜けていく。
こんな追い込まれた状況だが、そんな事を感じ取る自分に可笑しさを覚える。
だが、事態は均衡を保ったまま一向に動かない。
バンの中にはもう一人居る筈…今の内にこの二人を何とかしなければ、ここで俺が死んでも松だけは逃げて貰いたい。
その時…耳に優しく触れるように、遠くから嫌な音が微かに近づいてくるのに気付く。
…ポリだ。
体温は下がり震えを覚えるが、頭の中は今にでも火が付きそうな程熱く燃えている。
秋特有の緩やかな涼しい風が、身体を透き通るように抜けていく。
こんな追い込まれた状況だが、そんな事を感じ取る自分に可笑しさを覚える。
だが、事態は均衡を保ったまま一向に動かない。
バンの中にはもう一人居る筈…今の内にこの二人を何とかしなければ、ここで俺が死んでも松だけは逃げて貰いたい。
その時…耳に優しく触れるように、遠くから嫌な音が微かに近づいてくるのに気付く。
…ポリだ。