WILD ONE ~キミに夢中~
いつもならゲラゲラ笑いながら観るお笑い番組を声もたてずに観ていると思ったら、
『ああ、誕生日プレゼントはまた今度にしてくれ』とアッキーは思い出したようにボソッと呟いた。
「いらないよ」
答えながら本当はドキドキしてた。
その気持ちが嬉しくて。
「ちゃんとやるから。今度にしてくれ」
「しつこいな。いらないって──」
ドサッと畳にひっくり返ったアッキーをマジマジと眺める。
「愛するキミに満天の星空を捧ぐ……なんちって~」
「……バカ」
ドキドキして損した。
だって目の前には鼻歌まじりに天井に向かって煙草の煙を輪っかにして吐き出す完全な酔っ払い。
私のトキメキ返せ!!
昔、マユミさんが言ってたっけ。『酔っ払いの言葉は信じちゃダメよ』って。
ふと見たちゃぶ台の上には350ミリの缶ビールが2本。
え?……2本で……これ?
弱すぎねぇ?
弱すぎじゃねぇ?
……ぷ。
けど
可愛いかもしんない。
『ああ、誕生日プレゼントはまた今度にしてくれ』とアッキーは思い出したようにボソッと呟いた。
「いらないよ」
答えながら本当はドキドキしてた。
その気持ちが嬉しくて。
「ちゃんとやるから。今度にしてくれ」
「しつこいな。いらないって──」
ドサッと畳にひっくり返ったアッキーをマジマジと眺める。
「愛するキミに満天の星空を捧ぐ……なんちって~」
「……バカ」
ドキドキして損した。
だって目の前には鼻歌まじりに天井に向かって煙草の煙を輪っかにして吐き出す完全な酔っ払い。
私のトキメキ返せ!!
昔、マユミさんが言ってたっけ。『酔っ払いの言葉は信じちゃダメよ』って。
ふと見たちゃぶ台の上には350ミリの缶ビールが2本。
え?……2本で……これ?
弱すぎねぇ?
弱すぎじゃねぇ?
……ぷ。
けど
可愛いかもしんない。