WILD ONE ~キミに夢中~
「あの……私……」

何と言えばいいのだろう……?

昨日、マユミさんと『嵐』のメンバーの誰がいいかで喧嘩になって、その勢いで一日早く浦ヶ崎に来てしまったなんて……

この状況下で誰が言えるだろうか。

その上、理由はどうであれトモ婆ちゃんの知り合いの“アッキー”の言い分を聞かずに、襲い続けたなんて……

言える訳がない。

あぁ……神様……。

私は少しだけ起こしていた上半身を静かに床に横たえると目を閉じた。

目が覚めたら真っ赤改めアッキーがいませんように──

アーメン──



そう願う私に

「寝たふりしてんじゃねぇよ」

ガスガスッ──

痛くはないが、私の腰の当たりに非常に不愉快な振動……。

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