WILD ONE ~キミに夢中~
……本当にトモ婆ちゃん、コイツを飼ってんじゃないでしょうねぇ?
目の前の大仏パーマのお婆ちゃんとアッキーの顔が近づいて……
桜色の唇が、梅干の皮みたいな唇と……
ギャア!ないない!
妄想でも無理ッ!
頭をブンブンと振ると気分転換に目の前の麦茶を口に流し込んで
「ブッ!」
と吹き出した。
これも忘れてた。
すっかり忘れていたが、トモ婆ちゃんは麦茶に砂糖を入れるのだ。
何のまじないかと思うけど、それが普通なんだそうで。
浦ヶ崎には麦茶に砂糖を入れるのが当たり前という婆さんや爺さんが存在するらしい。
で、トモ婆ちゃんもその一人なのだ。
人間、予期しない味が広がった瞬間の拒否反応なんてこんなモノだ。
私が吹き出した砂糖入り麦茶はお茶請けの漬け物を直撃して
「あ~あ、汚ねぇな」
「漬け物が食えないねぇ」
2人の息はここでもピッタリ。
目の前の大仏パーマのお婆ちゃんとアッキーの顔が近づいて……
桜色の唇が、梅干の皮みたいな唇と……
ギャア!ないない!
妄想でも無理ッ!
頭をブンブンと振ると気分転換に目の前の麦茶を口に流し込んで
「ブッ!」
と吹き出した。
これも忘れてた。
すっかり忘れていたが、トモ婆ちゃんは麦茶に砂糖を入れるのだ。
何のまじないかと思うけど、それが普通なんだそうで。
浦ヶ崎には麦茶に砂糖を入れるのが当たり前という婆さんや爺さんが存在するらしい。
で、トモ婆ちゃんもその一人なのだ。
人間、予期しない味が広がった瞬間の拒否反応なんてこんなモノだ。
私が吹き出した砂糖入り麦茶はお茶請けの漬け物を直撃して
「あ~あ、汚ねぇな」
「漬け物が食えないねぇ」
2人の息はここでもピッタリ。