WILD ONE ~キミに夢中~
まさかね……。
そんな事やあんな事──
ないよねぇ……。
そんな小さな迷宮に入り込んでいた私の後頭部にコンッと何かが当たる。
そして下に落ちる水色のラインの入ったティッシュケース。
「痛いじゃん……」
「あ?取ってやったんだから『ありがとう』だろ」
……一回死ね。
「あ゛?」
口に出してないよね?
なんで?
「いや、死なないで」
「ああ゛?」
「いいじゃん、死なないでって言ってんだから」
「……そうか」
真っ赤は何事もなかったかのようにテレビに視線を移す。
やっぱバカだ。
「やっぱ筒井筒だねぇ」
とトモ婆ちゃんまでが意味不明な事を言う。
そんな事やあんな事──
ないよねぇ……。
そんな小さな迷宮に入り込んでいた私の後頭部にコンッと何かが当たる。
そして下に落ちる水色のラインの入ったティッシュケース。
「痛いじゃん……」
「あ?取ってやったんだから『ありがとう』だろ」
……一回死ね。
「あ゛?」
口に出してないよね?
なんで?
「いや、死なないで」
「ああ゛?」
「いいじゃん、死なないでって言ってんだから」
「……そうか」
真っ赤は何事もなかったかのようにテレビに視線を移す。
やっぱバカだ。
「やっぱ筒井筒だねぇ」
とトモ婆ちゃんまでが意味不明な事を言う。