WILD ONE ~キミに夢中~
浦ヶ崎に来て三日目の朝──
「……な、なんで?」
白と紺色のセーラー服に着替えて、居間へ一歩踏み込んだ私はそう呟いた。
「あ゛? 朝は『おはようございます』だろ」
……うるさい。
そのなりで常識的な事言うな。
少し長めの赤髪は今日もちょっとお洒落じゃん程度のゆる~いウェーブがかかっていて。
ワイシャツは胸元が肌けていて、着ているというより羽織っている感じ。
黒の制服のズボンは座っているからよく分からないけどちょっと太めに見える。
総合して……というかどう見ても学業に専念しているタイプではない。
チッ。
心の中で盛大に舌打ちをした。
今日は9月1日。
私の転校初日にあたる。
大きな不安と緊張を胸に抱えた乙女の目の前には、ちゃぶ台で目玉焼きとパンをかじるアッキー。
もうそれだけでノックアウトされそうだ。
なんで朝からコイツがいるんだよ。
縁起悪いだろうが。
転校初日からケチがついたじゃん。
「……な、なんで?」
白と紺色のセーラー服に着替えて、居間へ一歩踏み込んだ私はそう呟いた。
「あ゛? 朝は『おはようございます』だろ」
……うるさい。
そのなりで常識的な事言うな。
少し長めの赤髪は今日もちょっとお洒落じゃん程度のゆる~いウェーブがかかっていて。
ワイシャツは胸元が肌けていて、着ているというより羽織っている感じ。
黒の制服のズボンは座っているからよく分からないけどちょっと太めに見える。
総合して……というかどう見ても学業に専念しているタイプではない。
チッ。
心の中で盛大に舌打ちをした。
今日は9月1日。
私の転校初日にあたる。
大きな不安と緊張を胸に抱えた乙女の目の前には、ちゃぶ台で目玉焼きとパンをかじるアッキー。
もうそれだけでノックアウトされそうだ。
なんで朝からコイツがいるんだよ。
縁起悪いだろうが。
転校初日からケチがついたじゃん。