WILD ONE ~キミに夢中~
今朝も起きて母屋の居間へ行けば
ほらね。
真っ赤な頭がテレビを見ながら納豆をかき混ぜてたりする。
「おはよ、アッキー」
「……おぉ。食う?」
「うん」
アッキーが自分のご飯に納豆をかけ、そのついでに私のご飯にまで納豆をかけてくれる。
だから私は台所に行ってトモ婆ちゃんの作ってくれた味噌汁を温めに行ったりして。
「アッキー、婆ちゃんは~?」
「もう畑ぇ」
トモ婆ちゃんの朝は相変わらず早い。
「あっそう。……はい、味噌汁」
「おお。あちッ!タキ、お前味噌汁温めすぎじゃね?」
「じゃ、自分でやれ」
「あ、俺熱い方が好きかも」
「いただきマスジ」
「いただきマスオ。……タキ、『マスジ』って何だよ?」
「中学の同級生」
「センスねぇ」
「うるさいよ」
私達、まるで長年連れ添った老夫婦のよう。
こんな朝の風景にもだいぶ慣れた。
前ほど不安にならなくなった。
それから
サケを突っつく度に『間接チュウ?』なんて思って焦ってた直箸(ジカバシ)にもだいぶ慣れた。
ほらね。
真っ赤な頭がテレビを見ながら納豆をかき混ぜてたりする。
「おはよ、アッキー」
「……おぉ。食う?」
「うん」
アッキーが自分のご飯に納豆をかけ、そのついでに私のご飯にまで納豆をかけてくれる。
だから私は台所に行ってトモ婆ちゃんの作ってくれた味噌汁を温めに行ったりして。
「アッキー、婆ちゃんは~?」
「もう畑ぇ」
トモ婆ちゃんの朝は相変わらず早い。
「あっそう。……はい、味噌汁」
「おお。あちッ!タキ、お前味噌汁温めすぎじゃね?」
「じゃ、自分でやれ」
「あ、俺熱い方が好きかも」
「いただきマスジ」
「いただきマスオ。……タキ、『マスジ』って何だよ?」
「中学の同級生」
「センスねぇ」
「うるさいよ」
私達、まるで長年連れ添った老夫婦のよう。
こんな朝の風景にもだいぶ慣れた。
前ほど不安にならなくなった。
それから
サケを突っつく度に『間接チュウ?』なんて思って焦ってた直箸(ジカバシ)にもだいぶ慣れた。